今話題になっているSTAP細・小保方論文。
上記のニュース番組でも取り上げられていて武田さんが一般の人にもわかりやすく解説されている。
この中で武田さんは争点となっている二つのことについて「問題ない」と言っている。その二つのこととは
- 博士論文と同じ画像をネイチャー論文でも使用したこと
- 博士論文の序章で他研究施設のホームページの内容をコピペしたこと
武田さんの言い分は
- 目がかすんでたと言えばいい。
- 事実を述べているのでコピペでもかまわない。
いやいやいや、ありえんだろう。これらの見解は軽々しいものでありとても科学者の発言とは思えない。
日本語論文はコピペでもいいのかも知れない。
でもアメリカ・カナダでは人が書いたものを引用無しに使用することはPlagiarism(盗用)と呼ばれ重大な違反行為である。
これは科学者だけの問題ではなく学部生だってPlagiarismをやったことがばれると処分される。
実際、僕はつい最近受け持った学部一年生の実験レポートの採点中、ある二人の生徒の書いた内容がほぼ同じ(一語一句とはいわないがほぼそれに近い)であることに気づき先生に相談してみた結果、生徒達は二人ともコピペした部分のレポートは0点という処分が下った。
上記の例は軽いほうで学科や課題内容、大学の規則によっては単位が取り消され盗用したことがあるという履歴が残され(ブラックリスト入り)、最悪の場合は退学だってありえる。
だから今回争点となっている「画像と文章のコピペ」は重大な違反行為でありやってはいけないことである。仮にPlagiarismについて知っていてやったとしたらそれはintegrityの欠けている道徳的な問題だ。
しかし仮にコピペがいけないことという認識なしにやってしまったとしたらこれは小保方さんや科学者だけの問題じゃないような気がする。
日本の大学ではplagiarismについて教えないのだろうか。だとしたら大学という教育環境に問題があるのでは?
カナダの大学では学部一年の必修科目である英語の授業でPlagiarismについて学び、Plagiarismにならないための引用の正しい仕方というのを教わる。参考文献の作り方も宿題でやる。こういう知識を学生全員に義務付けることは大事なことだと思う。
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