2013年5月29日水曜日

学会Day2

二日目は朝は北極海についてのプレゼンがありそれ以外はほとんどの時間をNumerical Weather Prediction(数値気象予報)の発表の部屋で過ごした。ランチのときサスカチュワン大、マニトバ大、イェール大の学生と同席になった。そして遅れてもう一人。話を聞くと地元テレビ局(グローバル)の気象予報士だった。CBCNLの気象予報士(ライアン)のことも知っていた。午後はポスター発表があっていろんな教授と話すことができた。9月からビクトリア大へ行くというだけでいろんな人とネットワークが広がるのがよくわかった。2年前の学士卒論のポスターのときより今回のほうがもっと多くの人が興味を示してくれた。もっと世間に関心のある分野だから、という理由の他に今回のポスターのほうが「読みやすい・触れやすい」ものに仕上がっていたからだと思う。結局は見せ物なんだから複雑で一部の人にしか理解できないことよりもどんなバックグラウンドの持ち主でも理解できるポスターを作ることが大事だと思った。そして興味を示した人には複雑な説明・議論を展開すればいい。

以下CMOS学会二日目のまとめ

  • 北極海について:氷が溶けていること以外の話
    • the rate of decrease in arctic sea ice extent is faster in observations than what models predict.
    • multi-year ice (fresh, thick) vs 1st-year ice (salt, thin)
    • impact on bottom (light, nutrient) and top (animal habitat) trophic levels of arctic ecosystem
    • Mn (manganese) cycles in arctic ocean sediments
    • sources of freshwater in arctic: runoff and sea-ice melt (each has different dynamics)
    • 3 shelf types (Carmock et al 2006):
      • Chukchi & Barents Sea
      • Kara, Lapter, East Siberian, Mackenzie
      • Archipelago
    • 4 Pumps:
      • soft-tissue
      • carbonate
      • solubility
      • shelf (new? Tim Eglinton)
    • Four Big Rivers
  • 数値気象予報
    • NWP analog forecasting approach
    • shifting from 4D-VAR to EN-VAR
    • "poor man's ensemble"
    • EnKF
    • Ying-Yang Grid (no poles in grids)
    • Hysteresis effect (Boundary layer scheme)
    • Supercooled drops (freezing drizzle)
    • GDPS 3.0.0 (currently #2 after UK.. better than US!)
最後にもう一つ聴講した口頭発表がある。それはCMOS学会初、高校生による発表だ(https://www1.cmos.ca/Amsoft%20Web%20Data/upload/6815.html)。アルバータ州エドモントンの学生たちが中心となってCO2削減のために地方自治体で何を行っていくべきかという具体的な案をまとめた文書に関する発表だったのだが、立派な発表だった。しかも二人はまだ高校1&2年だというから素晴らしい。そして質疑応答の際も自分の考えをはっきりと発表していた。先生二人と家族も同席していたようでとてもいい思い出になったのではないか。こういうことが初等教育でもっと取り入れられていって大人(研究者や院生)がサポートしけばもっともっと多くの人が科学や環境問題に関心を持ち活動していくようになると思う。もうひとつ関心したのが質疑応答で大人の人たちが具体的なアドバイスを与えていたこと。例えばある人は「どこどこ(政府関連)に頼めば活動資金をもらえるよ」というふうにこれからのこともふまえて話を進めていた。CMOSプレジデントの言う通り今回の学会で一番プロフェッショナルな発表だったと思う。この子たちが近い将来、研究や政治に関わっていって環境問題に対する政策をどんどん展開していってくれるといいな。

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